【コラム】サポラボにはいろんな働き方のロールモデルがいます。

一般社団法人地域女性活動サポートラボ代表理事のすぎもとかおるです。
突然ですが、「起業したい!」と思って起業のための準備をした人ってどれくらいいるのでしょうか?
年末のblogにも少し触れたのですが、おうち収入アドバイザー®の友野雅代さんとおやこ食堂いこいプロデューサーの渡辺尊子さんとお話していて、そんな話になりました。
確かに、雅代さんはあることがきっかけで1歳のお子様を見ながらネットオークションを始めて会社を設立。
尊子さんは20年以上セラピストとして仕事をしてきてのおやこ食堂のスタート。
私も最初は石けんをチャット友達へお譲りするというような起業なんて言えるほどの大げさなものではないところから始めて今に至ります。
この3人だけ見ても、誰も「起業しよう!」なんて思っていなかった(笑)
サポラボのメンバーと話していてもそういう話になりますが、たぶん皆さん近い感じです。
最近は起業ブームと言われていて、国や県なども積極的に女性活躍推進のひとつとしての女性の起業を支援しようという動きがあります。
ですが、間違ってはいけないのは、女性活躍推進=女性起業ではないということです。
起業はあくまでも思いを形にするための「手段」です。
個人事業主として届け出を出す、法人(会社・NPO・一般社団法人など)を設立する。
こういったことはあくまでも、思いを形にするために選んだ形。
働き方を変える・収入を得る手段を増やす・社会にインパクトを与える
そこにはいろんな理由もあると思います。
私は今の時点で、起業という言葉だけが独り歩きすることに多少の違和感を持っていますが、便宜上使っています。
近い言葉を探すならフリーランスが近いかなと思っています。
まずはフリーランスとしてやっていき、その先に自分に適した起業スタイルを選んで行けばいいのではとも思います。
そして、忘れてはいけないのは、当たり前ですが、起業する!(した!)ということが目的やゴールになってしまってはいけないということです。
そして、少々暴言かもしれませんが、誰もが先頭を切って自分のビジネスをすることもないし、目立とうとする必要もないと思います。
数年前に起きたプチ起業ブームから一歩進んで本気で何を目指すのか?ということが問われているように感じています。
いろいろな方とお会いすると
「私も起業しようと思ったのですが、自分で生業を興すという意味での起業は違うように思いました」
「自分が何かを自分で発信していく、仕事をしていくというよりも誰かの応援をしたい、サポート役があっているということがわかったのです」
こんなお声も聴くのです。
リーダーがいればフォロワーもいる。
先頭を切って自分のビジネスを形にする人もいれば、誰かのサポートをする働き方もある、というだけです。
大手と言われる企業でも、副業OKという動きも出てきています。
自分で収入を得ることが誰かの役に立つのだとしたら、そして自分がやりたいことでそれが出来るのなら、自分と周りにいる人や家族が幸せになれるなら、そのカタチが起業であってもそうでなくても良いと思うのです。
サポラボには、色々な働き方のロールモデルがいっぱいいます。
セラピストさんも多いのですが、セラピストを例にとると、誰として同じスタイルはありません。
50代になっておうちサロンをしつつ、店舗を借りて2店舗目のサロンを持った方もいれば、お義母さんのお店でセラピストを続けながら、イベントを企画したり、出店している方もいます。
だんな様のお仕事の手伝いをしながらアロマのスクールやサロンをしている方もいれば、サロンを持たずにフリーで予約が入ると自分が移動してセラピーをしている方もいるし、パートとセラピストの両立をしている方もいれば、ボランティアでハンドトリートメントの活動も積極的に参加しています。
こういう多様性をサポラボでは一つの力にして行きたいと思っていますが、もうひとつの思いもあります。
今の子供たちは、きっとこうした女性に育てられていたり、いろんなイベントに行き、働き方を見ていると思います。
なりたい職業にユーチューバーがあがったり、スマホやPCを使いこなす子どもたち。
10年後になくなる職業が話題に上ったり、労働人口の減少で、シニア世代の活用、AIの台頭など、めまぐるしく世の中は変わっていきます。
私たちはこれからを担う子供たちに何を残せるのでしょうか?
何を伝えていきたいでしょうか?
子供たちが成長するにしたがってどんな進路を選ぶかを考えた時に、これまでのいわゆる良い学校、良い会社へ入ることだけがすべてではないということを感覚として知っていろんな働き方を創造していくとも思います。
働き方に正解不正解はありません。
誰もが選べる時代だからこそ、自分で選ぶ責任と続けていく力を身に付けて行きたいですね。
その力がきっと次の世代へ伝えていけることの一つだと思うのです。
1月21日(日)ぴゅあ富士シンポジウムへいらっしゃいませんか?