【コラム】フォックス咲子さん・英語を上達させるには(最終回)

★連載1回目から読みたい方はこちらからどうぞ。
第1回 そもそもなぜ英語を学ぶ必要があるか?

第2回 日本の英語教育がうまくいかない理由

第3回 言葉を勉強すると見えて来るもの

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「英語を上達させるには」

メンバーのフォックス咲子です。英語教室主催、通訳・翻訳をしています。

英語を教える側の視点から、そして、外国語として英語を勉強した立場から、英語を学ぶことについてシリーズで書いていきます。
今日は、その最終回です。

外国語を身につけると楽しいかも、ということが、少しでも伝わっていればと思います。
では、肝心の身につけ方ですが。。。

この学習法でやれば、必ず上達する!そんな方法があれば良いですよね。
でも、残念ながらこれだけすればよい、という必殺技はありません!

聞き流すだけ、スマホのアプリを眺めるだけ、など、世の中は英語学習教材で溢れかえっていますが、こっちよりあっちの教材が優れている、というのもありません。

例えば、ミシンを使ってスカートが縫えるようになりたいとします。
きっとみなさんは、まず、ミシンの構造から知りたいと思います。
どうやって糸をかけて、どのボタンを押すとミシンが動いて、止まるのか。
もし糸が切れてしまったり、針が折れてしまったら、どうやって直すのか、などなど。

また、ダーツや縫い代にも、それぞれ意味があり、作ってみると、なるほど、そういうことか、と腑に落ちるでしょう。
スカートができたら、今度はワンピースを作ってみたくなるかもしれませんね。
この時、構造や基礎がわかっていれば、フレアのワンピースをタイトスカートのワンピースに応用させることもできます。

この理屈が英語学習にも当てはまります。

文法はどっちでもいいから、フレーズ丸暗記というやり方もあります。
これをすると、そのフレーズは覚えるかもしれませんが、それを応用させてちょっと違うことになると、表現できません。
また、覚えたフレーズを勇気を持って言って通じたとしても、それに返ってくる答えを理解できず、挫折してしまうなんてことがないでしょうか。

聞き流すだけのCDだと、聞いた音は耳に入るようになるかもしれませんが、そこに入っていない音や言い回しが聞き取れません。
リスニングの勉強をしているはずなのに、旅行先では、全く聞き取れなかったなんてこともよく耳にします。

さて、上に挙げた学習方法の例に欠けているものがあります。
それは、文法の勉強です。
いまさら文法!と思うかもしれませんが、これは、先に挙げたミシンの例と同じで、英語の構造がわからなければ、文章を組み立てることができません。
私たちが中学・高校時代にやった、よくわからず、もやもやして終わってしまった、あの英語の授業もまんざら無駄ではなかったわけです。

そして、更に欠けているのが、「しゃべる練習」です。
英語は、意思の疎通をはかる道具ですから、しゃべってなんぼです。
口を動かして練習するから話せるようになるわけで、聞き流して耳だけ鍛えても、話せるようにはなりません。

しかし、私がいちばん力説するのは、「発音」なんです。

前回のコラムで、「ネイティブみたいに発音しなくていい。通じればよい」と書いたばかりですね。
確かにそれはそうなんです。
でも、英語の何が一番苦手ですか、と聞くと、「聞き取れない」という声がダントツに多いです。
その「聞き取れない」を克服する方法は、ひたすら英語を聞きまくるのではなくて、「発音の練習をする」ことなんです。

それは、人間は自分で発音できない音は、聞き取れないからです。
日本語にはない音、しかも発音も日本人には面倒な音が、英語にはたくさんあります。
それが自分で発音できるようになると、初めて聞き取れるようになるのです。
苦手な音を練習して、発音できるようになる前となった後の、使用前・使用後を自分の耳で確かめてみると、よくわかります。

というわけで、「英語の上達法」。
それは、文法、リスニング、音読、発音、全部並行してやるという、一番つまらない方法が必殺技でした。
しかも、「毎日やる」です。

今の時代、インターネットでなんでも情報が入ります。
無料の英語練習材料がいくらでも手に入ります。
私は、教える立場として、どうやって効率よくそれらを活用していくかというアドバイスならできます。
もし、壁にぶち当たって挫折しそうになっている方がいたら、声をかけてくださいね。

これで、英語うんちくの最後になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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サポラボのブログでは毎月会員の皆さんにコラムを執筆していただいています。
読むだけで考えるきっかけや生活のヒントになるようなエッセンスをお届けします。

 

 

 

 

 

 

今回、執筆してくださったフォックス咲子さんは、オーストラリアで長く生活をされ、ご主人もオーストラリア人ということで、多角的な視点で「英語教育」や「言葉」「文化」という切り口で4回にわたってコラムを執筆していただきました。

咲子さんは、外国人観光客と山梨の魅力あふれるスポットを「言葉」でつなぐお仕事もされています。
観光地などの案内、看板など英語表記で気になるものもちらほらあるとおっしゃっています。
英語で困っているという観光業の方、飲食店の方など、ぜひお問い合わせください。
メニューの翻訳やアレルギー対応に関する英語のニュアンスなどきっと力になってくださると思います。
咲子さんへのお問い合わせは、こちらをご覧の上、
http://supportlabo.com/sakikofox/
メールやフェイスブックへお願いいたします。
(サポラボ事務局)

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