起業や仕事とPTA。どう考えますか?

一般社団法人地域女性活動サポートラボ代表理事のすぎもとかおるです。

4月に新学期がスタートして間もなく1か月。
この時期は役員や総会、いろんなことで世のお母さんたちは忙しいですね。

これは起業して自分で仕事をしているとか、会社員、パート、専業主婦だからということに関係なく、誰もがとても大変な思いをしてやりくりしたり頑張っているものだと思います。

何度も議論されていたり、話題になるPTAや役員決めのこと。

地域などでもいろんなやり方があったりして、お引越しした方は戸惑うことも多いと思います。
また新しく1年生になったり、進学して学校の中でのPTAの位置づけや組織などを理解することにも時間がかかりますね。

ということで、今日はこのブログをご覧の皆様へ考えるきっかけになればと思い、先日フェイスブックに投稿した内容を再編集してコラムとして書こうと思います。

PTA自体の存続の可否ではなく・・・

ここでは、PTAが必要か?って議論はともかく置いておくことにします。
また、PTAだけに限らず、自治会などの役員にも言えることだと思うので、いろんなケースに当てはめて、またご自身の状況に合わせて考えてみていただけたらと思います。

まず、例えばですが30年前と今では、社会の情勢もかなり違っています。

働く女性が増えたり、少子化のわりに保育園探しが大変だったり(待機児童の問題)、ネットの普及と私たちを取り巻く環境も子供たちの状況も変わっています。

なのに、やり方はずっと以前とは変わっていないのはなぜでしょうか?

一番の問題は

・ひとりひとりの負担が大きすぎる。

・効率が悪いことをいつまでも同じようにやっていること

ではないでしょうか。

更には、価値観の多様化、年齢的な考え方の違いもあるわけで、意見の食い違いや対立が生まれてしまうことは時として起こりがちです。

 

でも、自分の代で変えると文句が出るからと変える勇気も出ないとなると、そのまま例年通りやって1年をやり過ごそうとなってしまうわけです。
だから永遠に変わることなく続いていくという負の連鎖が発生することもあります。

これは役員だけの話ではなく、先生方や大きな役が回ってくる自治会の方たちも負担が多いだろうな~と思ってしまいます。

私自身、小学校のPTA執行部3年、学年役員2年、そして高校に進学した子供の学校の役員を引き受けました。
自治会の役もあれこれ経験しています。

これらをやってみて思うのは、スケジュール管理が大変だったり、出ていくことが多くて負担。

でももっと簡素化出来たりすることはいっぱいある、でも変えたくても1年だけでは買えられないことも多く、いろんな折衝をしなくてはなりません。

ただ面倒だと思っていても、やってみてわかること、見えない苦労、やってみて良かったと思えるような瞬間、わかりあえることなどがかなり多いということも言えるわけです。

だとしたら、誰もがやっても出来るような仕組みを作ることが一番大事なのでは?と思います。

私は以前、子供が減ってくると役員を複数回やるのは負担なので分かれている部会を統合したり出来ないか?と提案したことがありました。

でもそれは学校側で拒否されました。

部会によって仕事の比重が明らかに違うのです。
こことここを一緒にして二つの事業を行えばいいのにと思ってもそれはアンケートの段階で却下され、通りませんでした。

この問題について、菊池桃子さんの記事がネットに掲載されていました。

(以下、産経新聞社の記事より引用)

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共働き世帯の増加などを背景に、全員参加が“建前”とされてきた「PTA」のあり方に注目が集まっている。地域の清掃や登下校の見守り活動など、仕事のある時間帯にかぶる行事が多いため、「仕事を休んでまでやらなくてはいけないのか」と負担に感じる親が増えているからだ。3月には、菊池桃子さんが「働く母親には活動が難しい」と発言したことも話題となり、業務や組織の効率化など、PTAの見直しが進んでいる。(中井なつみ)

■無駄だと思うのに…
3月25日、政府の「一億総活躍国民会議」に出席したタレントの菊池桃子さんが、「任意にもかかわらず、すべての者が参加するような雰囲気作りがなされている。働くお母さんたちにとっては、PTA活動っていうものが難しい」と発言した。インターネット上では、「よく言った」「専業主婦でも辛い」「なくしてしまえばいい」など、賛同する意見が相次ぎ、PTAの運営や存在の意義についてのさまざまな意見が交わされていた。
東京都内の公立小学校に通う小学3年生の長男がいる会社員の女性(38)も、PTA活動に悩む1人。「月に一度の集まりは、仲良しグループのおしゃべり会になっている。わざわざ有給を取って参加しても、私には分からない内輪の話ばかりで、無駄に感じる」と訴える。

女性が所属する「広報委員会」では、年3回発行する広報誌に載せる情報を交換するという名目で、毎月一度、平日の昼に数時間ほど学校へ呼び出される。しかし、待っているのはお菓子を持ち寄った母親たちの噂話や、PTAとは関係のない話題。「この時間があれば、仕事を進められるのに…」。会社でできなかった仕事を自宅に持ち帰り、深夜にパソコンを開くたび、気が重くなる。

■原則は任意活動
PTAとは、「Parents Teacher Association」の略で、保護者と教職員が協力し、子供の健全育成を図ることを目的とした社会教育関係団体。昭和21年に文部省に「父母と先生の会委員会」が設置されたことから、全国の小中学校に広まっていった。原則として任意参加だが、共働き世帯の増加や少子化などで役員のなり手が減っていることなどが影響し、「1人1役」「在学中に必ず役員を一度やる」など、暗黙のルールとして活動を強制するケースも少なくない。

川崎市内の公立小学校に、6年生の長女を通わせる会社員の女性(39)は「子供1人当たり、在学中に役員を1回はすることが義務。断ったら子供がいじめにあった人もいて、何とか仕事の都合を付けた」と話す。平日昼の会合に参加するため、年20日の有給を5回も使った。来春には次女(5)が同じ小学校への入学を控えており、「任意とはいえ断れる雰囲気ではない。また有給がなくなる」と肩を落とす。

■運営に工夫を
PTAに対する反対意見が注目される一方、地域でのPTAの役割を評価する声が根強いのも実情だ。教育問題を研究するNPO法人、教育支援協会(東京都中央区)が文部科学省の委託を受け、平成21年に実施した保護者への意識調査では、約65%が「PTAは必要」と回答していた。文部科学省の中央教育審議会でも、昨年12月、PTAが「地域全体で未来を担う子供たちの成長を支える仕組み」の1つとして明記されている。
ただ、共働きやひとり親世帯など、個別のさまざまな事情を抱えた保護者たちが参加できるよう、新しい活動方法を模索するPTAが増えている。東京都内の公立小学校で、この春から会長に就任する会社員の男性(52)は、「平日昼の活動と、夜の活動を分ける『分業』制がなければ、会長を引き受けられなかった」と話す。

男性の所属するPTAでは、昼間の活動がしやすい役員は日中の会議に参加し、夕方以降の活動がしやすい役員は、他校のPTAとの会合など、夜間の活動を引き受ける「役割分担」を徹底している。

このほかにも、頻繁に開催される会合を減らすため、形式的な連絡はメールのやりとりで完結させたり、役員にばかり負担が集中しないよう、各保護者にも少しずつボランティアとして活動に参加してもらうよう呼びかけたりなど、各地のPTAではさまざまな工夫が凝らされている。

こうした流れの中で、全国小中学校のPTA約2万8千組織が加入する公益社団法人、日本PTA全国協議会(港区)でも、PTAの運営を「効率化していく必要がある」との見方を示す。これまで、同協議会では隔年で各地のPTAによる「活動」を紹介していたが、今年3月には初めて、「運営」に焦点を当てた事例集を発行。同協議会の高尾展明事務局長は「家庭環境の多様化に対応し、PTAも変わる必要がある。役員OBや地域住民にも活動をお願いするなど、さまざまな工夫を考えていければ」と話す。

自身もPTA活動に参加し、「PTAお役立ちハンドブック」などの著書があるフリーライターの田所永世さんも「PTAは、保護者の意見や思いを学校組織に伝える上で重要な役割を果たすはずだ」と強調。そのうえで、「ひとり親世帯や共働き世帯、介護者がいる世帯など、さまざまな事情があることを勘案し、できないことを無理強いする必要はない。ただ、PTAの活動に熱心な人には『できなくて困っている』という意見が届いてないことが多いので、両者がお互いの声にきちんと耳を傾けた方がいいのでは」と話している。

最終更新:4月19日(火)18時55分
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どうしても、役員対会員みたいな対立構造に陥りがちというのも問題なのではないかと思うのです。

この投稿をしたときに「役員」という名前を変えればいいのかもしれないとコメントをくれた方がいます。

普通に「係」みたいなイメージでいいんじゃないかなと私も思います。

それに、このニュースの例にあるように、昼間活動可能な人と夜動ける人で手分けをしたり、いろんなアイデアで負担軽減は可能です。

あとは、自営業、個人事業主だと役員を決める時に標的にされることが多いです。
あと公務員のお父さんも候補に挙がりやすいです。

でも、自営だからって「自由」でもないし、公務員だから休みがとりやすいとも限りません!
これはどの仕事でも同じ。
頑張ってやりくりしているのは自営も会社員もパートも公務員もみんな同じだから、自営に限らず、仕事を見てこの人こうだからOKとか、あの人はどうとか、何でも出てこられる人だと勘違いしないでお互いに思いやりを持って行くことが大切だと思います。

あと、良く聞くのは同じ顔ぶれがどうしても続くため、「あの人は役員を好きでやっている」と思われること。

大半の保護者は、「学校にもお世話になっているし、子供のためだから」と忙しいながら思いを持って引き受けてくれています。
※中には名誉やハクをつけるためにしている人もいるかもしれませんが、それはそれとして。

向き不向きはあるにしても、好き好んでやるというより、義務や責任、そして学校や地域がよくなるためならと思いを持ってしている人が多く、それを好きでやっていると丸投げ状態にするという勘違いはやめてほしいと思います。

そして、事情で出来ない人もいたりしますが、やはりどんな形であれ、最後はこれかなと思います。

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PTAは子供たちのために。
自治会はその地区の住民のために。
負担を軽く、理念は失わず。

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例年通りやることもひとつの役割であり責任です。

変えていこうと思って行動するのも一つの役割であり責任です。

基本ゴールは誰のためにより良くあるか?

だと思うのです。

役員を引き受けてちょっと憂鬱な方も、今年は何もなくてホッとしているという方も、自分が考える役員について思いめぐらせてみてくださいね。

ひとりひとりが思いを寄せたり、考えていくことが結果的により良く変えていく力になるのでは?と私は思っています。

やはり負担にならない仕組みづくりが急務なのだと思います。

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